お歳暮は今年1年間お世話になった方に感謝の気持ちを品物に乗せて贈る日本ならではの風習です。
お歳暮という言葉は知っていたけど今までは特に気にすることなく過ごしてきた。いざ自分が結婚したら、どうしたらいいのかわからない。
なんてお悩みではありませんか?
最近では、お中元やお歳暮を贈る風習がない家庭も珍しくないので大人になって結婚して、いざその場面に出くわしたときにどうしたらいいのかわからなくなるのは無理もありませんよね。
ここでは、お歳暮の基本である「誰におくるの?」「もらって嬉しいものは?」「贈る時期」についてまとめています。
お歳暮って誰に送るものなの?
お歳暮はこの1年のお世話になった日頃の感謝の気持ちを込めて贈るものです。贈る相手は、親や親戚、上司、取引先、仲人だけでなく、お稽古事の先生などに贈ることもあります。そして今年贈って終わり!というものではなく、これからもずっとお世話になるという意味もこめられているので来年もその先もずっと贈ることを考えて贈る必要があります。
新婚さんということならば、まずはお互いの両親に贈るのがおすすめです。お付き合いしていた時から結婚式までお世話になったわけですし、そして今後もお世話になること全体で。また、最近は同居をせずに夫婦のみで暮らす家庭が増えています。このことから、はじめてのお歳暮はお互いの両親に贈るのがベストであるといえます。
その他の人については、今後お付き合いが増えていく中で贈っていけばいいでしょう。
お歳暮やお中元などは昔と比べると贈る機会も減って「実家や親戚には贈らない」「最近はどこにも贈ってない」と言う人も最近は本当に多くなってきているのが現状です。そこであえて、お歳暮を贈る習慣をつくるのはいいことなのではないでしょうか。
関連:お歳暮の時期はいつからいつまでに何がいい?渡すときのマナーは?
お歳暮にもらって嬉しいものいらないものって?
お歳暮は、年末や年越しお正月に使えるようにと、魚介類などの食品を贈る習慣がありましたが最近では、さまざまなものが贈られるようになりました。贈る品物に決まりはありあませんが相手が喜んでくれるもの、もらって嬉しいものを贈りたいものですよね。
お歳暮にもらって嬉しいと言われているものには「商品券」「加工肉」「ビール」「お菓子」「カタログギフト」「畜産品」「コーヒー」「調味料」などがあります。年末年始に使えるものから、日常的に使えるもの、好きなものを選んで購入することができるものが実用的で喜ばれます。高価なものでなくても、相手の趣味や嗜好にあったものを選んで喜んでもらえるものを選べるといいですね。
お互いの両親に贈るお歳暮については、年末年始に帰省したときに自分たちも一緒に食べたり飲んだりできるものを贈れば「そんなのいいのにぃ~」と気を遣われることもなく贈りやすくなります。ビールなどのお酒、ハムやソーセージ、食べてみたいけど普段自分じゃ絶対に買わないような良質なお肉や老舗有名店のお菓子などがおすすめです。
帰省したときに一緒に食べたり飲んだりできるので、自分が食べてみたいものや飲んでみたいものを選んで一緒に年末年始に楽しむのもいいでしょう。
お歳暮を送る時期はいつ?タイミングを逃したら?
地域によって多少違いがありますがお歳暮は、12月13日から20日ごろまでに贈るのが一般的です。最近ではデパートなどに早い時期から特設会場が設けられ、早期割引や配送サービス等があるので11月ごろから準備をして11月末に発送する人も増えています。お歳暮は年末までに渡すことができれば問題ありませんが、年末は何かともらう側も忙しくバタバタしているので迷惑になり兼ねません。出来るだけ13日~20日の間に贈るようにしましょう。また、両親の場合は遠方に住んでいる場合以外は自宅へ訪問して直接挨拶をして渡すようにしましょう。
お歳暮を贈る時期やタイミングを逃してしまった場合にはお歳暮を贈れなかったことをお詫びして、年明けに年賀として贈る旨を伝えて年末の挨拶をします。
まとめ
お歳暮は一年間お世話になった方へ感謝の気持として、そして、「これからもよろしくお願いします」という気持ちを込めて贈るものです。お互いの両親にはきちんと感謝の気持ちを伝えておきましょう。
親しき仲には垣をせよ、ということわざがあるようにいつからいつまでに贈るのかお歳暮の時期を知り、ぎりぎりになって慌てないように早めに準備をしておきましょう