熱中症と風邪の見分け方で子どもの場合の判断の目安は?

夏になると心配なのが子供の熱中症。

なんだかぼーっとしているような
夏風邪かな?と思う症状でも放っておくと
大変なことになってしまう可能性も!

熱中症の症状は風邪の症状と
似ている部分があるので

風邪かもしれないけど熱中症かもしれない…
熱中症かと思ったら風邪だった…なんてこともよくある話です。

ここでは、子どもの熱中症と風邪の判断の目安をまとめています。

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熱中症と風邪の違いとは?

夏になると心配になるのが「熱中症」

子供はまだ自分でうまく
体温の調整ができないですし

遊びに夢中になっていると
しんどくても元気だったりしますよね。

急に熱発してヒヤッとしたことが
ある人も多いのではないでしょうか。

何だか少しだるそうだな、
と思って子どもの手を握ってみると、
明らかにいつもとは違う熱っぽさ。

慌てて体温計で計ってみると、なんと38度2分!

風邪? 熱中症? それともほかの病気??

頭の中は真っ白になっちゃいますよね。

大事な我が子のピンチの時、いざという時に慌てないよう、
こんなときの対処法をご紹介しておきましょう。

熱中症と風邪の見分け方って子どもの場合どんな?

熱があるのは分かっているけど、原因が分からない。

そのことが不安をいっそう駆り立てますよね。

ですので、まずは慌てず騒がず、
発熱の原因を探ってみましょう。

夏の時期の発熱は風邪などの病気の前に、
熱中症を疑ってみることです。

自分の症状をうまく言葉で伝えられない幼児の場合、
最初に確認すべき箇所は、舌と爪です。

健康な状態の舌は赤く滑らかな表面ですが、
熱中症の場合、ざらざらとして赤黒くなってしまいます。

また、爪の先っぽを押さえると、白くなりますよね。

押さえていた手を離して三秒以上赤みが戻らない場合、
脱水症状を起こしているかもしれません。

脱水は熱中症を引き起こす大きな要因ですから、
夏場は常に気をつけましょう。

あとは、排泄の状況も判断材料になります。

おしっこの回数と量は、いつもどおりでしたか?

もし極端に少ないなら、脱水による熱中症も疑われます。

こまめに水分補給をしてくださいね。

そして意外にも、便の具合も判断材料になるんです。

熱中症が原因で下痢になることはないので、
元気が無く、ひどくお腹を壊しているようなら、
風邪や他の病気を考えてみましょう。

子どもの熱中症と風邪の症状の違いは?

熱中症と風邪では、発熱のしくみがまったく異なります。
だから同じ発熱でも、違う症状が出るんですね。

熱中症は、
体の熱を外に逃がす機能が低下することによって引き起こされます。

炎天下など暑い環境にいると、
脳は体を適温に保つために、汗をかけと命令を出します。

すると汗が乾く時に体の熱を奪ってくれるので、
それ以上体温が上がらなくて済むのです。

ところが体内の水分を使い果たして、
汗がかけなくなったらどうでしょう。

体は熱を下げる手段を失って、
際限なく体温が上がってしまいます。

これが熱中症になってしまうしくみです。

風邪の場合はまったく違って、
体の中で暴れている風邪のウイルスを攻撃するために、
脳が自ら熱を上げるように命令を出しているのです。

ですので、ウイルスをやっつけた後は
自然に熱が下がりますし、

脳が体のためにやっていることなので、
生命の危険がある42度を越えるような熱が出ることはありません。

このように発熱の原因が異なるため、
熱中症と風邪の症状には違いが見られます。

熱中症には大きく分けて四つの種類があり、
それぞれ出る症状も変わってきます。

☆熱失神

めまいや失神のほか、顔色が悪くなります。

この症状は、暑い場所に居続けると血管が膨張するため、
血圧が下がって起こります。

脳に血液がうまく行き渡らず、
ふらふらになってしまうのです。

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☆熱疲労

体のだるさが特徴で、
そのほか頭痛やめまいを引き起こします。

暑い場所での長時間の運動などで大量に汗をかき、
体が脱水症状を起こしている状態です。

暑い場所でお子さんにだるさが見られた場合は、
真っ先に脱水を疑ってみてください。

☆熱けいれん

手足の震え、体の硬直、
荒い呼吸などの症状が現れます。

たくさん汗をかくと、
水分と一緒に塩分が失われるため起こります。

軽症の場合は手足などが部分的につる程度ですが、
ひどくなると全身にこむら返りが起こることもあります。

☆熱射病

汗が出なくなり、
体温が異常に上がっている状態です。

意識が朦朧となることもあります。

脱水の場合が多く体の温度調節機能が働いていないため、
とても危険な症状です。

熱中症とは別に、
これからの時期に気をつけたい発熱の原因に、
ウイルス感染症があります。

熱中症とは明らかに症状が違うので、
参考にしてください。

☆ヘルパンギーナ

突然高熱が出ると共に、
口内と喉の奥に赤い水泡ができます。

喉がとても痛くなるため、
水分補給がうまくいかず脱水になる恐れがあります。

☆咽頭結膜熱

喉の痛み、発熱、結膜の充血などが特徴です。

プールの水や、タオルの共用などで感染が広がったことで、
プール熱とも言われています。

プール以外でも、かかっている人と
接触したりすると感染します。

子どもが熱中症になってしまったら! 知っておきたい予防法と対処法

万が一、お子さんが熱中症になってしまったときの対処法も、
ぜひ覚えておきましょう。

知っておけば、いざというときに慌てなくて済みますよ。

屋外なら、すぐに風通しの良い日陰へ移動してください。

屋内ならエアコンが効いているような
涼しい部屋へ連れて行きましょう。

その後、保冷剤などの冷たい物を、
首の付け根や足の付け根にあてて様子を見ましょう。

どちらも太い血管が通っているところなので、
血液を冷却して体温の上昇を防ぎます。

10〜15分ほど様子を見て、
体が冷めてきたならそのまま安静にしてください。

それでも体が冷めなければ、熱射病かもしれませんので、
すぐに病院へ連れて行ってあげてください。

特に体温調節機能が未発達の乳幼児は、
大人よりずっと熱中症にかかりやすい上に、
不調を伝えることができないこともあるので注意が必要です。

大事なお子さんのために、
下記の熱中症対策をしてあげてくださいね。

・ 水分補給を欠かさずに

小さい子どもは新陳代謝が活発なので、
汗や尿で水分がどんどん出ていってしまいます。

水分の多い食事や、定期的な水分補給を忘れずに。

たくさん汗をかくと塩分も失われるので、
ミネラル入りの麦茶やスポーツドリンクがオススメです。

・熱気や日射しは要注意

小さい子どもは自律神経が未熟で、
発汗による放熱がうまくできません。

なるべく熱のこもらない薄い色の服を選ぶ、
晴れの日は帽子かぶるなどの日射し対策をしましょう。

・照り返しもあなどれません

子どもは背が低く、
ベビーカーの利用などでも地面に近くなるため、
下からの熱を受けやすくなります。

大人は気付きにくいかもしれませんが、
長時間、外を歩いたりする場合は気にかけておきましょう。

・夢中の子どもに気配りを

遊びに夢中になっていると、体調の変化や喉の渇きといった、
熱中症のサインに気付きにくくなります。

特に乳幼児が夢中になっている場合は、
大人が休憩や水分補給をすすめましょう。

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まとめ

子どもの発熱って、本当にヒヤリとしますよね。

かわいい我が子の辛そうな顔は、
親なら誰でも見たくないものです。

熱中症は、気をつけてさえいれば予防はそれほど難しくありません。

日々のちょっとした手間だけで、
お子さんの笑顔を守ることができるのですから、
ぜひ気を配ってあげてください。

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