老人ホームで企画されるクリスマス会。
高齢者の方々にクリスマスプレゼントを贈りますが
高齢者の人数が多い場合は
なかなか手作りのプレゼントを渡すのは難しいものです。
ただでさえ日々の介護に忙しいのに、
人数分のプレゼントを手作りするとなるととても困難ですよね。
手作りでクリスマスプレゼントを作るのは大変なので、
クリスマスプレゼントを購入して贈る施設も多いですが
何でもプレゼントすればいいというものではありません。
予算も限られているし、
プレゼントを贈ったはいいけど物によっては、
介護するわたしたち自身の仕事を増やしてしまうよなものを
プレゼントしてしまっては元も子もありません。
ここでは100円ショップで購入できて
高齢者が喜ぶプレゼントで、
なおかつ介護する職員の負担にならないようなプレゼントを紹介しています。
老人ホームなどのたくさんの高齢者が集まる施設でのクリスマス会では
一人ひとりの好みや趣味に合わせたプレゼントを贈るのは難しいです。
この利用者は、アルバムをプレゼントしよう。
あの利用者は、本をプレゼントしよう。
あの利用者は、ハンカチがいいんじゃないか。
など、利用者さんを想いながら
プレゼントを選んであげられるにこしたことはありませんが
実際、クリスマス会でプレゼントを
渡すシュチュエーションを考えると流れ作業のような感じで
プレゼントを渡さないといけませんし
利用者さんによってプレゼントに差があるのは何かと問題です。
利用者によって、認知症を患っている人もいれば
寝たきりの人もいます。
徘徊する人もいますし、男性も女性もいます。
様々な症状の高齢者が入所しているので
万人受けするようなプレゼントを選ぶ必要があるのです。
また、デイサービスのような自宅に帰る利用者と
老人ホームのようなずっと施設で暮らしている利用者では
贈るプレゼントも厳選する必要が出てきます。
というのも、贈るプレゼントによっては
介護するわたしたち職員の仕事が増えてしまうからです。
たとえば、クリスマスプレゼントとして
お菓子を送った場合には、職員がお菓子を管理することになります。
居室にお菓子を置いておくと、
食事の時間外にたくさん食べてしまったり
誤嚥してしまう可能性もあります。
また、認知症の利用者の場合は
異食の可能性も出てきてしまいます。
他にもお花をプレゼントすると、
私たち職員が水やりをしたりしなければいけません。
このように、自己管理ができない利用者もいることから
クリスマスプレゼント選びは、
ただ利用者が喜ぶからという考えだけでは準備できないのです。
現実的に考えると、実際に施設内で暮らす中で必要なもので、
かつ普段から老人ホームの職員が
きちんと管理している実用性のあるものを
プレゼントするのがおすすめです。
最近の100円ショップには、
実用的でかつオシャレな雑貨や日用品が
数多く揃っているので
予算が100円と低価格であっても
それなりに見栄えするプレゼントを贈ることができます。
老人ホームにいる高齢者は、
何をあげても基本的に喜んでくれるので
利用者様のことだけでなく、
私たち介護職員の負担の面も考慮して
プレゼントを選びましょう。
クリスマスシーズンは新年の準備もかねて
カレンダーの種類が豊富なので、
いろんな種類を選べば利用者同士で
見せ合いっこして会話もはずみます。
カレンダーはボリュームもあるのでおすすめです。
卓上のものだと小さくて見づらいですし
置き場所にも困りますので壁掛けタイプのカレンダーがベスト。
高齢者は足がむくみやすいのでゴムのきつい靴下はNG。
冬の時期にはもこもこしたふわふわ靴下が
売り場に並んでいるのでこのタイプがおすすめ。
足元が冷えやすく、冷たい高齢者の防寒対策にもなります。
介護職員にとってもゆるい靴下のほうが
脱着しやすくておすすめです。
普段はタンスにしまっておけて実用的。
朝の洗顔時や入浴時に使うことが出来ます。
高齢者が持っているタオルは普通に
白地のタオルが多いのでお花などの柄の入ったタオルは喜ばれます。
フリース素材だとひざ掛けに使えて好評です。
フロアにいるときやソファーに座ってテレビを
見ているときなんかにちょこんと膝にかけている方が
多く見受けられます。
車椅子の利用者様に特に喜ばれます。
高齢者は柄に文句は言いませんが、
子供向きのキャラクター物は避けるのが無難です。
クリスマス感はありませんが、
歯ブラシとうがいコップを新調するのもおすすめです。
施設の都合になりますが、
家族様が用意したコップは利用者によって
形や大きさがバラバラで収納し辛いため
クリスマスを機に一気にそろえてしまうのも一つの手ですね。
普段は老人ホームの備品の湯飲みを使っているかと思いますが、
テーブルにずっと置いてあると
どの湯飲みで誰が飲んだのかわからなく
なってしまうことってありませんか?
さっきまでその席に座っていた利用者が
トイレの後に違う席に座ってしまったり…。
そこでそれぞれが自分の湯飲みを持っていれば
どこが誰の席でどの湯飲みで誰が飲んでいたものか判断しやすくなります。
生花の場合は、私たち介護士が
水やりなどの世話をしなければいけませんが
造花であれば飾りっぱなしで大丈夫なのでおすすめです。
居室に置いておくと危険な認知症の方の分は、
共有フロアなどに飾ってもいいですしね。
このように、高齢者のために選んだプレゼントでもあり
介護士の私たちの負担にもならないような
クリスマスプレゼントを選ぶといいでしょう。
全て100円ショップで揃えることができるので、
予算的にも問題ありませんね。
実用品すぎてクリスマス感がないプレゼントもありますが
そこはラッピングや渡し方で
フォローすることができるので安心してくださいね。
老人ホームでのクリスマス会。
プレゼントだけでなく他にもさまざまな企画が必要なことでしょう。
飾り付けや出し物やレクレーションなど、
老人ホームにとっては結構大きなイベントですよね。
高齢者の方に素敵なクリスマスの雰囲気を
味わってもらえるように思い出に残るクリスマス会を開催してくださいね。
ここでは、高齢者が喜ぶプレゼントという
考え方だけではなく介護士として働く職員の視点に立って
クリスマス会でのクリスマスプレゼントを提案させていただきました。
ここでの提案が何かのお役に立てればと思います。