そろそろおひな様を飾ろうと思うけど
菱餅の色の並び順がわからない…
なんてお悩みではありませんか？
ひしもちの色にはそれぞれ意味があって
並べる順番にもきちんとした意味があります。
おまけに、ひし形なのにもワケがあるんですよ。
意外と知らない人が多いみたいですが
日本の伝統行事であもあるひな祭りですから
意味を知って飾れるといいですね。
よく分からないけど
ま、こんなもんでいっか～。
と気楽に考えるのではなく
正しい並べ方で並べて
ひな祭りを祝いたいものですね。
ここでは、菱餅の色の順番と
色の意味、ひし形の意味について
まとめています。
ひし餅といえば、
ピンクと白と緑の３色ですね。
この３色が標準のひし餅の色ですが
地域によっては５色や７色のところもあるそうです。
また、昔ながらの色のまんま
白や緑だけで３段重ねたり
白緑白と交互に３段重ねる菱餅もあります。
基本的には３色。
重ねる順番は上から、赤・白・緑の順です。
赤が桃の花、白が雪、緑が大地をイメージして
雪の下に緑が芽吹き、
桃の花が咲いているということを表します。
地域によって白と緑が逆になって
上から赤・緑・白のところもあります。
この場合は、雪の下から緑が顔を出して
桃の花が咲いているという春の訪れを表します。
どちらの場合で菱餅の並び方には
季節感を盛り込んだイメージになっています。
春が訪れる自然をイメージすれば
重ね順も覚えられそうですね。
５色や７色の菱餅の場合も
基本の春のイメージを覚えておけば
迷うことなく飾れそうです。
例えば、黄色やオレンジの菱餅の場合は
黄色が月、オレンジが太陽をイメージします。
すると並べる順番は
白、緑、ピンク、黄色、オレンジの順になりますね。
３色の菱餅の重ねる順番は
春を表しているという話をしました。
赤が桃の木、白が雪、緑が大地を
イメージしているわけですが
実は、それぞれに色には
春のイメージ以外の意味もあるのです。
菱餅の赤色には「魔除け」の意味もあります。
赤色をつけるためにクチナシを練りこんでいて
クチナシの解毒作用で邪気を払い
健康を願うという意味もあります。
また、赤色は縁起がいい色ともされています。
ひし餅の白色には「清浄」の意味があります。
また、血圧降下作用のある菱の実が練りこんであったり
子孫繁栄や長寿や何色にも染まらない清純さを表しています。
菱餅の緑色には「健康や長寿」の意味があります。
色付けの原料としてヨモギが使われていることが
大きな理由ですね
厄除けや増血作用もあります。
ただのお飾りと思われがちな
菱餅ですが、実はこんなに深い意味が
あたんですね。
ひな祭りの主役はおひな様。
でも周りのお飾り達にも
様々な意味があることが分かりましたね。
ひとつひとつを大切にして
娘の健やかな成長を願いましょう。
そもそも菱餅って、どうしてひし形なの？
と思ったことありませんか？
別にひし形じゃなくても
鏡餅みたいに丸くてもいいし
三角でも四角でもいいじゃん。
と思ってしまいますよね。
でも実は、ひし形をしているのにも
意味があったのです。
昔は、「菱の実」そのものを
おひな様にお供えしていたようです。
そこから菱の実を供える代わりに
菱の実を練りこんだお餅を
供えるようになりました。
この菱の実を練りこんだお餅を
菱餅を呼ぶようになりました。
菱の実の形に似せて
当時の菱餅は三角形をしていたと
言われています。
ひし形は神様の世界では
神聖な形とされているので
菱の実の三角形から
菱のはっぱを紋様化したひし形に
徐々に変わっていったとされています。
この菱の形にこだわった形に
している理由は、菱が持つパワーによるもの。
菱は、ものすごい繁殖力を持っています。
中国の仙人が菱の実を食べて
長生きしたという伝説があったり
インドでは竜に女の子をいけにえに
しなければいけなかったのですが
代わりに子どもと同じ味がするという
菱の実を差し出して竜の怒りを
沈めていたという伝説もあります。
菱の実が子どもと同じ味…
気持ち、ひっかかる部分もありますが（笑）
この菱が持つパワーにあやかって
子どもが元気に育ちますようにと
願って、ひし形の菱餅になったというわけなのです。
ただのお飾りと思われがちな菱餅ですが
菱餅そのものに、それぞれの菱餅に
願いや想いなどのきちんとした意味が
込められて飾られているということは
お分かりいただけたでしょうか。
意外と知らない人が多い
菱餅の歴史や意味。
今の時代の菱餅は使われている原材料も
違っているし、昔と同じなわけではありませんが
古くから伝わる言い伝えとして
引き継いでいきたいものですね。
せっかくのひな祭りですから
娘が無事に成長できるよう願い、
子どもを守るという意味を
込めて飾りましょう。
そしてあなたの娘さんにも
おひな様や菱餅の意味を
伝えていってあげましょう。