年末も近づき、そろそろお歳暮の準備をしなくちゃなんて思っていた矢先に届いた上司からの喪中はがき。
先方が喪中でもお歳暮を贈ることに問題がないのは知っているけど、
本当にいつもどおり贈って大丈夫なの?
1年間の感謝の気持ちを込めて贈るのはもちろん、
今後もよいお付き合いをしていきたいと思ってるから失礼がないよう慎重に対応したいんだよね…。
なんてお悩みではありませんか?
ここでは、喪中の上司にお歳暮を贈るときのマナーについてまとめています。
喪中とは、故人に哀悼の意を示すため慶事を控える期間です。お歳暮は、「お世話になっています。ありがとうございます」という1年間の感謝の気持ちを込めて御礼の意味で贈る物です。「おめでとう」「おめでたい」というお祝いの意味はないので、上司が喪中であってもお歳暮を贈ることを控える必要はありません。
ただし、贈る時期には注意が必要です。
一般的にお歳暮を贈る時期は12月13日から20日ごろで、遅くても年内には贈る形になりますが、お歳暮を贈るこの期間に先方である上司が四十九日を過ぎていない忌中の場合にはお歳暮を贈るのを控える必要があります。
では、四十九日まで待っているとお歳暮の時期を逃してしまう場合はどうでしょう。その場合は、「寒中見舞い」として1月8日から2月3日の間に贈るようにしましょう。
お歳暮は手渡しにて御礼の言葉を添えて贈るのが1番ベストな渡し方ですが最近では、デパートやインターネットでの直送サービスを利用する人も多くなっていますね。
お歳暮を配送にて贈る場合には、お歳暮だけが先に届かないように送り状を出しておくのがマナーです。こちらも喪中だからといって、特別な文面を入れる必要はなく通常どおりでかまいませんが避けたほうがいいものもあります。
そして品物が到着する前に届くよう早めに出しましょう。
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喪中の上司へのお歳暮ののしは、喪中用ののしを使用する必要があります。
通常お歳暮ののしには紅白蝶結びの水引きを使用しますが喪中のお歳暮ののしは通常ののしを使用せず、水引きなしの白短冊(短冊状の白色のし紙)か奉書紙(白無地のかけ紙)を使用します。表書きは「お歳暮」で大丈夫です。(寒中見舞いとして贈る場合は寒中お見舞いになります)
お歳暮の「のし」については、購入店舗にて先方が喪中である旨を伝えればきちんと対応をしてくれますのでうっかり言うのを忘れちゃった、通常ののしで贈っちゃった、なんてことのないように注意しましょう。
喪中の上司へのお歳暮を贈る際は、そこまで神経質にならなくて大丈夫ですが
身内が最近他界されたという状態だと肉体的にも精神的にも気落ちしてお疲れのことと思います。
四十九日が過ぎていても、上司がまだ気落ちしているようであれば
寒中見舞いにする等、相手への配慮がとても大切になります。