毎年悩みに悩んでしまう
夏休みの宿題のひとつの自由研究。
今年は理科の実験として
塩の結晶について調べてみようと思うけど
どんな風に研究をすすめたらいいのか
お悩みではありませんか?
ここでは、ものの溶け方の性質を
利用してできる塩の結晶の自由研究で
塩の結晶が出来る様子や
塩の結晶でアートを作る方法を紹介しています。
夏休みの自由研究にピッタリなのが
塩の結晶の観察。
小学校5、6年生向きの自由研究ではありますが
難しいことはありませんので低学年の子が
テーマにしても問題なく実験を楽しむことができます。
塩の結晶の仕組みとしては
水に塩を溶かして溶けきらなかった塩が
結晶になるもの。
実験の方法としては
水の温度が高いときに塩をこれ以上溶けないくらいまで
溶かしきってしまったあとに
お湯を冷ましていって温度が低くなっていくことで
温度が低いときには溶けきらない分の食塩が
結晶として現れるという原理になります。
この塩の結晶ができる過程を
観察していく研究になります。
で、塩の結晶ができるためには
何かくっつくものが必要になるので
モールなどをぶら下げておくことで
塩の結晶でアートが作れるというものになります。
それでは、レッツ実験!
・熱湯が入れられる耐熱容器
・食塩
・糸
・割りばし
・モール
・鍋
まず、塩の結晶を作るためには
火や熱湯を使用するので火傷の恐れがあります。
子どもだけでの実験は控えるようにして
必ず親と一緒に実験をしましょう。
お鍋に暑いお湯を入れて火にかけて
よく混ぜながら食塩を溶かしていきます。
鍋の底に食塩が溶けきれなくて
たまるくらい食塩を入れます。
分量にとくに決まりはありませんが
大体水の温度が20度のときで
水100gに対して食塩は36g溶けます。
温度が上がると少しだけ
多くとけるので目安にしてみてください。
モールでハート形や星の形などを作って
割りばしに結んだ糸につないで容器の中につるします。
割りばしは割らずに糸をはさんで
モールを吊って、容器の上に置いて使います。
食塩を溶かしたお湯を
容器の中に入れてそのままゆっくり冷ますと
約1日でモールに食塩の結晶が出来てきます。
最初の様子、1時間後、12時間後
24時間後、36時間後というように
塩の結晶が出来る様子を時間ごとに
スケッチしたり撮影したりして気づきや変化をまとめましょう。
冷まし方で結晶のでき方が
違うのかを観察するために
そのまま自然に冷まして塩の結晶を作る方法と
冷蔵庫で一気に冷やして作る結晶とを比べてみるのも
おもしろい実験になります。
ちなみに、結果をネタばれしちゃうと
自然に冷ました場合はモールに白い結晶が付くのですが
急激に冷やした場合は
白い結晶は出来ているものの
自然に冷ました時にできる結晶よりも結晶の量は少なくなります。
夏休みの自由研究では
ただ実験や観察をするだけではなく
その結果をまとめる必要があります。
まとめ方の基本としては
見た人が分かりやすいかどうか。
どうすればわかりすくなるか
工夫するのが大切になります。
まとめ方には、模造紙や画用紙
スケッチブックや、日記、アルバムなど
色々な種類がありますが
塩の結晶の観察の自由研究の場合は
模造紙や画用紙にまとめるとわかりやすいと思います。
読む順番、目立たせたいところはどこかなど
よく考えて文章だけでなくイラストや
写真なども入れてまとめていきましょう。
自由研究のまとめを書くときに
必ず書くことは以下の項目になります。
・研究のきっかけ
・研究の方法
・研究の結果
・わかったこと、反省点
・参考にした本
これらの項目を必ず入れて
(タイトルや小見出しはアレンジして)
まとめていきましょう。
画用紙やスケッチブックにまとめる場合は
用紙が大きいため
先に小さな紙に全体のレイアウトを
考えた下書きをしておくと失敗しにくくなりますよ。
塩の結晶の実験は塩を溶かして
放置するだけでできる簡単な実験です。
自然にお湯を冷ます必要があるので
多少の時間や日数はかかってしまいますが
塩の結晶アートができる楽しみもあるので
子供も楽しみながら実験できるのではないでしょうか。
塩だけでなく、みょうばんやあ重曹などでも
結晶ができるので合わせて研究してみてもいいと思います。